胸骨が無い息子の母ちゃんブログ

2017年に生まれた息子には、生まれつき胸骨がありません。『胸骨裂』『PHACE症候群』という病気です。病気のこと、育児、その他ブログについて書いてます。

入社して2週間で「君、フツーじゃないよ」と真顔で言われた話。

 

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「君、普通じゃないよ。」

 

そう言われた言葉が今でも忘れられない。 

 

普通ってなんだろう・・・

 

数年前、そんなことを考える出来事があった。

 

 

 

▼24歳の秋

転職を経て、歯科医院での就職が決まった。

 

それまでやっていたバイトでは生活がままならなくなり、急いで決めた就職先。

面接ではマークシートを書かされ、この点数によって合否が決まりますと言われた。

多少の違和感を感じたけど、その時仕事に困っていた私は、仕事が決まったことが何より嬉しくて、違和感なんか気のせいだと思った。

 

新しく就職が決まった歯科医院には、歯科助手と衛生士が合わせて4名、医師3名のスタッフがいた。スタッフは皆、同年代。院長先生だけ一回り年上な感じ。

 

以前にも歯科医院で歯科助手として4年ほど働いていたので、専門知識や仕事内容はだいたい分かっているつもりだった。

 

しかしながら、歯科医院によって使う器具や薬、治療の流れが違う。

まずは、仕事や治療の流れを覚えることからはじめようと意気込んだ。

 

最初は診療室で医師の治療の助手をすることから始めた。

いざ、始めてみると、初めて見る薬や治療の流れに戸惑うことが沢山あった。

慣れない仕事に、器具を落としてしまうことも。

医療器具は1つ1つが高価。院長の目が光る・・・(ような気がした)

申し訳なさと早くちゃんとしなければ!という気持ちで焦りが募るばかり。

出来ることと言えば、受付のスタッフが持ってきてくれたカルテ見て、患者さんを治療室に誘導するくらい・・・

しかし、周りの女性スタッフは「大丈夫だよー焦らなくて!」と毎日励ましてくれた。

ほんとに出来損ないで申し訳なさすぎる毎日。 

 

仕事を始めて1週間。

今週は受付業務を覚えるように院長から指示があった。

過去に受付業務には携わったことがない。まるっきり初めて。

初日は受付スタッフが一緒に居てくれて、教えてくれた。

患者さんの受付、保険証の確認、カルテ作り、お会計、次回の予約をとる。

ひとつひとつ、ゆっくり丁寧に教えてくれた。そのつど、メモを取る私。

翌日からは1人で受付を任された。

診察券を受け取り、カルテを出して・・・

治療終わった患者さんの会計をして・・・

 

 

▼トラブル発生。違和感は気のせいではない。

そんな時、トラブルが起きた。

私が診察券を受け取って受付したにもかかわらず、カルテを出すのを忘れてしまった。

カルテが出てなければ、スタッフが患者さんを治療室に誘導することができない。

 

治療室の中にあるパソコンで、受付をした方の来院者一覧は見ることができる。

その中で一向に治療室に呼ばれない患者さんを医師が見つけたのだ。

院長が走ってきて、「この人!!カルテきてないよ!!!」と注意を受けた。

またやっちゃった。

 

その日の診療後、院長室に呼ばれた。

今日の失敗の反省文を書いてきてくださいと、原稿用紙と始末書を渡された。

始末書はここに名前と印鑑押してきてください。と。

正直、今まで反省文や始末書を書かされたことが無かったので、驚きとまた違和感を感じた。

 

その後も何か失敗があるたびに始末書、反省文。

受付業務も失敗ばかり。

院長には「○○さん(今いる受付スタッフ)は最初なんにも分からないでここまで1人で覚えたんだからね!!」と、しょっちゅう言われた。『だから何?』って感じ・・・。

 

 

 

 ▼「君、普通じゃないよ」

就職して2週間。

また、朝一で院長室に呼ばれた。

院長の向かえの椅子に座ると、開口一番。

 

『君、普通じゃないよ。』

 

は?

その瞬間、頭まっ白になった。

普通じゃない・・・?

院長は話を始めたけど、どこか遠くで話しているように声が小さく聞こえた。

そして涙が止まらなくなった。

仕事が出来損ないなのは申し訳ない・・・

でも、そこまで言う???

あー、もう無理だ。とそう思った。

 

その時の院長が言ったことで他に覚えているのは、

「で、いつまでにする?」(いつ辞めるの?って意味)

他は頭フリーズしすぎて、よく覚えていない。

ただ、これ以上続けるのは無理だと思ったので、「今日辞めます。」と言った。

院長は「そうですか・・・わかりました・・・」とだけ言った。

 

そのまま、朝礼を行うために待っていたスタッフの元へ行った。泣いている私。

院長が「本当に残念ですが、今日で退職となりました。」と私のことを話した。

続けて、「短い間でしたが、本当にお世話になりました。次の場所でも頑張ってください。」と。

 

私はそのまま歯科医院を後にした。

駅までの道も泣きながら歩き、地下鉄も泣きながら乗った。(今思えばヤバイ人。)

その足でハローワークに行ったけど、まだ開所時間前。

仕方ないので玄関で待ってたけど、思い出すだけで涙が止まらなかった。(本当にヤバイ人)

これじゃ仕事探せる状況じゃないと判断し、帰宅した。

 

それから、ひたすらネットで「普通」「意味」と調べた。

しかし、「普通とは、自然体のこと」とでてきたり、逆に自然体を調べると、「普通」って出てきたり。

納得できる「普通」の意味は出てこなかった。

 

それから、無職になったし、少し実家に帰って休むことにした。

久々の自分の部屋。

おもむろに辞書に手を伸ばし、また「普通」の意味を調べた。

すると、

 

 

「第三者が違和感を持たないこと」 

 

と書いてあった。

 

これだ!!!

 

私が探していた答えが見つかった。

 

「普通」は違和感を持たれないこと。

「普通じゃない」は違和感を持たれること。

 

要するに、院長が私に「君、普通じゃないよ。」と言ったのは、

院長自身が私に違和感を持ったからだったんだ!

 

 『普通』と感じることは、人それぞれ違うものだもんね。

 

 

▼普通じゃないって褒め言葉。最近思うこと。 

そもそも、なんで私は「普通じゃない」と言われて、こんなにショックを受けたのだろう?

 

きっと、「自分は普通」という思いが強いんだろうな。

それに「自分は当たり前」こうも思ってる節が強い。

でもこれって大多数の人がそうなんじゃないかな。

 

普通じゃないって言われて、人格否定された気がしていた。

でも、そもそも何が普通で何が普通じゃないと決めるのは、人それぞれ違うもんね。

それに普通じゃないって、逆を言えば、個性的ってことだよね。

 

 

▼この出来事で学んだこと

・「普通」とは第三者が違和感を持たないこと

・でも「普通」と感じるものは人それぞれ違う

 

 

 

 

▼最後に

 

面接で、少しでも違和感を持った会社への就職は辞めたほうがいいと思う!!